当学会は、1年に2回講演会や算額見学会、史料調査などを内容とする数学史講座を開催しています。開催地は、これまで東京や大阪などで実施されることが多かったです。そうした取り組みに加え、今後は地方に講師を派遣する講演会の形も取り入れていきます。具体的になり次第、当HPにアップしていきたいと思いますので是非ご参加ください。
2023年度第1回数学史講座を開催します!
1日時:7 月 30 日(日)午後1時30分~2時30分(質問時間を含む)
2演題:新しい『関孝和全集』について
3講師:小川束 氏(四日市大学関孝和数学研究所副所長)
4形式:Zoomによるオンライン講座
5参加方法:参加を希望される方は、次のフォームからご入力ください。
https://forms.gle/A4qi4xUVf3LsdxtJ9
7月22日(土)までにご登録ください。招待メールを7月25日(火)までにお送りします。もし届かない場合は、必ず下記7までお問い合せください。
6参加費:無料
7お問合せ先:小曽根淳 ozonejam@sctv.jp ☏0283-24-8886
2023年2月12日、Zoom数学史講座が一般の方に無料公開して開催されました。今回は数学史講座と普及委員会が連携し、学校数学と和算をテーマにお二人のベテラン研究者にご講演いただきました。参加者は、20代からシニアの方まで50名に及びました。幅広い階層の方の参加で、講演後の質疑応答も活発で有意義な数学史講座となりました。
<講師と講演>
有元康一氏(福岡教育大学准教授)
「和算を含めた数学史の話題を数学教育で扱うことの意義」
数学史を数学教育で扱う意義として、数学の視点,他教科の視点,現在の教育課題の視点,家庭や地域における視点など4つの点から話されました。特にご自身で研究された、和算家・菊池長良(ヘロン三角形)に関する教材例を授業の様子を交え具体的に話されました。
牧下英世氏(芝浦工業大学教授)
「和算を含めた数学史の話題を数学教育で扱うことの意義」
ご自身の実践例の中、算額を解く、数学との関係を⾒出す,算額奉納、修学旅⾏での算額探訪等の諸活動を紹介されました。特に、接触円の中⼼や直線に接する円の中⼼を⾒出すため、⼆次曲線の軌跡を付加する方法を具体的に参加者と共に考察する形で進められました。
お二人の講演内容は後日『数学史研究』に掲載されますので、楽しみにお待ちください。