塵劫記400年記念連続シンポジウム(全7回)のお誘い
2027年は『塵劫記』刊行から400年になります。当学会ではこの節目の年に向けて、連続してシンポジウムを実施していきます。全7回を予定していますので、皆様の参加をお待ちいたしております。
日本数学史学会・塵劫記400年記念第2回シンポジウム
1.日時 2025 年 4 月 27 日(日) 13:30~15:30
2.講師と演題
<基調講演>13:30~14:50
講師:四日市大学名誉教授 小川 束
演題:「珠算書としての『塵劫記』を読む〜正し い読み方を探る」
<シンポジウム> 15:00~15:30
テーマ:現代史から観る『塵劫記』の面白さ
コーディネーター:日本数学史学会副会長 張替俊夫
パネリスト:四日市大学名誉教授 小川 束
四日市大学関孝和研究所研究員 曽我 昇平
四日市大学関孝和研究所研究員 中井 保行
3.申し込み方法 ※ 次のどちらかを選択してください。
会場参加
会場:京都橘大学(京都市山科区大宅山田町34)
啓成館101教室(予定) ※ 大学構内に駐車場はありません。
申し込み方法:直接会場へお越し下さい。
オンライン参加
リモート(Zoom)視聴による参加になります。
参加を希望される方は、次のフォームからご入力ください。
https://forms.gle/pC5zt7p6rduVbUhP7
申込締切: 4 月 21 日(月)
Zoom参加者には招待メールを締切日以降にお送りします。
もし届かない場合は、必ず下記までお問い合せください。
日本数学史学会運営委員会 info@suugakushi.com
小曽根淳 ozonejam@sctv.jp ☏0283-24-8886
4.参加費 無料(会員、非会員とも)
5.協力団体
数学教育協議会 全国数学教育学会 日本科学史学会 日本数学会
日本数学教育学会 吉田光由悠久会 四日市大学関孝和数学研究所
和算問題教材化研究会 各県和算研究会 京都の寺院
6.後援(予定) 京都府 京都府教育委員会 京都市 京都市教育委員会
日本数学史学会・塵劫記400年記念第1回シンポジウム
1.日時: 2024 年 10 月 6 日(日) 13:30~15:30
2.講師と演題:
<基調講演>13:30~14:50
13:30~14:10 中井 保行 氏 「吉田・角倉家、そして塵劫記」
(10分休憩)
14:20~15:00 鳴海 風 氏 「和算小説家からみた塵劫記の魅力」
<シンポジウム> 司会;張替 俊夫 副会長
15:00~15:30 パネリスト;大林 道忠 氏(嵐山大悲閣千光寺 住職)、
鳴海 風 氏、中井 保行 氏
3.形態:会場参加;京都橘大学 啓成館101教室(京都市山科区大宅山田町34)
オンライン(Zoom)参加;学会HPからとなります。
4.参加費:無料(会員、非会員とも)
『塵劫記(じんごうき)』について
令和9年(2027)は京都嵯峨野出身の吉田光由が『塵劫記』を刊行して400年の年にあたる。寛永4年(1627)発刊の算術書『塵劫記』は、以来、江戸時代の日本の数学和算の礎になるだけでなく、明治時代に西洋数学が導入された後も算術書の入門書として庶民から歓迎された。その背景には、江戸時代の人々だけでなく現代人の心をも捉えてはなさない知的で刺激的な問題が満載されていたことにある。ことに江戸時代の人々がこよなく『塵劫記』を学んだことから、書名は算術の代名詞として広く浸透し、算術の世界だけでなく近世文学にも多大な影響を与えることになった。また、問題の挿絵に色つけをしたことが浮世絵の走りになったとも指摘されている。
更に、文部科学省による最新版の高等学校学習指導要領解説98頁で、数学Aの「数学と人間の活動」の数学史的な話題に関して『塵劫記』に言及されるなど、数学教育関係者からも注目を高めている。今般企画される『塵劫記』刊行400年記念連続シンポジウムは、広汎な人々に吉田光由の事績と『塵劫記』の面白さ、さらには和算の理解と普及を意図するだけでなく、シンポジウムを通じて『塵劫記』の内容や和算の問題が学校教育においても教材として活用されることを期待するものである。
塵劫記 | 江戸の数学 (ndl.go.jp) (国立国会図書館より)